モンステラを植え替えようと思ったとき、「根っこがびっしりだけど切っても大丈夫?」「切っちゃダメって聞くけど本当?」と不安になりますよね。間違った判断をすると、元気だったモンステラが一気に弱ってしまうこともあり、植え替えは意外と失敗しやすい作業です。
ですが安心してください。モンステラの根っこは、状態を正しく見極めれば切っていい場合と切らない方がいい場合がはっきり分かれています。ポイントを押さえれば、植え替えで枯らしてしまうリスクはしっかり避けられます。
この記事では、根っこを切ることで起こりやすい失敗や注意点を整理しつつ、伸びすぎた根の正しい対処法や植え替えの判断基準、失敗しない手順まで詳しく解説します。モンステラをこれからも元気に育てたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
- ・モンステラの根っこが正常な状態かどうかの見極め方
- ・植え替え時に根っこを切っていいケースとダメなケース
- ・伸びすぎた根の正しい対処法と失敗しない判断基準
- ・植え替え後に弱らせないための管理ポイント
モンステラ植え替えで根っこは切っちゃダメと言われる理由と注意点

モンステラの植え替えについて調べていると、「根っこは切っちゃダメ」という言葉をよく見かけます。ただ、その理由や具体的な判断基準まで丁寧に説明されている情報は意外と多くありません。ここではまず、モンステラの根が本来どのような状態であれば健康と言えるのかを整理し、その上で「切ってはいけない」と言われる背景や注意点を詳しく解説していきます。
根っこはどういう状態なのが正常?
モンステラの根っこが正常かどうかを判断するうえで、最初に知っておきたいのは「見た目」と「触った感触」です。健康な根は、基本的に白から薄いクリーム色をしており、触ると弾力があります。指で軽く押しても簡単に潰れず、しっかりとした硬さが感じられる状態が理想です。
一方で、茶色や黒っぽく変色している根、ぬめりがあり触るとブヨブヨしている根は、すでに傷んでいる可能性が高いです。これは水の与えすぎや排水不良などが原因で、根腐れが進行しているサインと考えられます。こうした根は、栄養や水分をうまく吸収できず、株全体の元気を奪ってしまいます。
正常な根の特徴を、分かりやすく整理すると以下のようになります。
- 白〜薄いクリーム色をしている
- 表面がなめらかでツヤがある
- 触ると弾力があり、簡単に潰れない
- 嫌な臭いがしない
これらの条件を満たしている根が多い場合、そのモンステラは地下部分も健康な状態だと言えます。植え替えの際に根を確認したとき、この「正常な状態」をしっかり覚えておくことが、失敗を防ぐ第一歩になります。
また、モンステラはもともと熱帯地域の植物で、地上部だけでなく地下でも活発に成長します。そのため、鉢の中で根がある程度詰まって見えるのは、決して異常ではありません。根が鉢底から少し出ている、鉢の形に沿ってぐるりと回っているといった状態でも、色や硬さが正常であれば、すぐに問題になるわけではないのです。
農林水産省が公開している観葉植物全般の管理に関する資料でも、根の色や腐敗臭の有無が健康状態を判断する重要なポイントとして挙げられています。植物の根は地上部よりも異変に気づきにくいため、植え替え時にしっかり観察することが推奨されています(参考:農林水産省 園芸作物に関する情報)。
正常な根の状態を理解しておくことで、「この根は守るべきか」「対処が必要か」を冷静に判断できるようになります。見た目だけで不安になり、元気な根まで切ってしまうことが、もっとも避けたい失敗のひとつです。
ここまでを踏まえると、モンステラの根は「多少多い」「絡まっている」という理由だけで異常と決めつける必要はありません。色・硬さ・臭いという基本的なチェックポイントを押さえ、健康な根を見極めることが大切です。
植え替える時根っこは切っちゃダメ?
結論からお伝えすると、モンステラの植え替え時に「基本的には健康な根は切らない方が安全」です。切ってはいけないと言われる最大の理由は、根が植物の生命線であり、水分や栄養を吸収する重要な役割を担っているからです。
モンステラは葉が大きく、蒸散量も多い植物です。その分、根から吸い上げる水分量も多くなります。植え替えのタイミングで健康な根を大きく切ってしまうと、地上部が必要とする水分を十分に供給できなくなり、一気に元気を失ってしまうことがあります。
特に初心者の方がやってしまいがちなのが、「鉢から取り出したら根が多くて怖くなり、とりあえず整理するために切る」という行動です。しかし、整理のつもりで切った根が、実は元気な吸収根だった場合、植え替え後に葉がしおれたり、成長が止まったりする原因になります。
切ってはいけない理由をもう少し具体的に整理すると、以下のような点が挙げられます。
- 水分と養分の吸収量が一気に減る
- 根の回復に体力を使い、葉の成長が止まる
- 切り口から雑菌が入り、病気のリスクが高まる
- 環境変化とダメージが重なり、株が弱りやすい
植え替え自体がモンステラにとっては環境の変化であり、少なからずストレスになります。そのタイミングでさらに根を大きく傷つけると、ダメージが重なってしまうのです。「植え替え+根切り」を同時に行うことが、失敗につながりやすい理由はここにあります。
ただし、すべてのケースで「絶対に切ってはいけない」というわけではありません。先ほど説明したように、黒く変色してブヨブヨしている根や、明らかに腐っている根については、残しておく方がリスクになります。こうした根は放置すると周囲の健康な根にまで悪影響を及ぼすため、清潔なハサミで取り除く必要があります。
判断の目安としては、次のように考えると分かりやすいです。
- 白くて硬い根 → 基本的に切らない
- 黒く柔らかい根、臭いがある根 → 切る必要がある
また、根が鉢の形に沿ってぐるぐる回っている「サークリング状態」でも、健康であれば無理に切る必要はありません。この場合は、ひと回り大きな鉢に植え替え、根が自然に広がるスペースを確保してあげるだけで十分です。
実際の栽培例でも、健康な根を極力傷つけずに植え替えを行ったモンステラは、数週間で新しい葉を展開し、安定した成長を見せるケースが多くあります。一方で、見た目を整える目的で根を多く切ってしまった場合、回復までに数か月かかったり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
植え替え時の判断で大切なのは、「切るか切らないか」で迷ったら、基本は切らない選択をすることです。明らかに問題がある根だけを最小限処理し、それ以外はできるだけ自然な状態を保つ。この考え方が、モンステラを弱らせない最大のコツと言えます。
このように、「モンステラ植え替えで根っこは切っちゃダメ」と言われる背景には、植物の仕組みに基づいた明確な理由があります。次の項目では、根が伸びすぎた場合にどう対処すればよいのかを、さらに具体的に見ていきます。
伸びすぎた根はどうする?

モンステラを鉢から取り出したとき、根が長く伸びすぎて絡まっている様子を見ると、「このままで大丈夫なのか」「やはり切った方がいいのでは」と不安になる方は多いです。ですが、伸びすぎているからといって、すぐに切る必要があるとは限りません。基本的な考え方として、健康な根であれば無理に切らず、環境を整えることで自然に改善させるのが安全です。
モンステラの根が伸びすぎる主な理由は、鉢の中で成長スペースが足りなくなっていることです。根は水分や養分を求めて伸び続けるため、鉢が小さいと内側をぐるぐる回るような状態になります。これは生育が順調である証拠でもあり、必ずしも異常ではありません。
伸びすぎた根を見たときの判断基準を、分かりやすく整理すると以下のようになります。
- 色が白く、弾力がある → 切らずに活かす
- 黒ずんで柔らかい、臭いがある → 取り除く
- 鉢底から少し出ている程度 → 問題なし
- 根が鉢の中で固まり、水はけが悪い → 植え替えが必要
健康な根が長く伸びているだけの場合、最もおすすめなのは「一回り大きな鉢に植え替える」方法です。新しい鉢に余裕ができることで、根は無理に巻かず、外側へ自然に広がっていきます。この対応だけで、根詰まりによるトラブルの多くは解消できます。
どうしても根の量が多く、鉢に収まらない場合でも、切るのは最小限にとどめることが重要です。切る場合は、先端の細い部分や、絡まりすぎてほぐせない箇所に限定し、全体の根量の2〜3割以内に抑えるのが安全とされています。これ以上切ってしまうと、水分吸収力が一気に落ち、植え替え後に弱る原因になります。
実際の栽培例では、伸びすぎた根を無理に短く切らず、鉢サイズを見直しただけで、植え替え後も葉のハリを保ち、新芽を出したケースが多く見られます。一方で、見た目を整えるために大幅に根を切ってしまい、その後しばらく葉が垂れ下がったまま回復しなかった例もあります。
伸びすぎた根への対応で大切なのは、「切る前にできることがないか」を考えることです。鉢のサイズ、用土の状態、水はけなどを見直すだけで、根の問題は改善する場合が多くあります。根はモンステラの体力そのものなので、できるだけ活かす方向で考えることが失敗を防ぐ近道です。
植え替えサインを見極めるポイント
モンステラの植え替えで失敗しないためには、「今が本当に植え替えのタイミングなのか」を正しく見極めることが欠かせません。根の状態だけで判断するのではなく、葉や鉢、日々の管理状況を総合的に見ることで、無理のない植え替えができます。
植え替えが必要かどうかを判断する代表的なサインには、いくつか共通した特徴があります。以下のポイントに複数当てはまる場合は、植え替えを検討するタイミングと言えます。
- 水やりをしても水がすぐに鉢底から流れ出る
- 以前より水切れが早くなった
- 鉢底から根が大きくはみ出している
- 葉が小さくなり、新芽が出にくくなった
- 土の表面が固くなり、水が染み込みにくい
これらのサインは、鉢の中が根でいっぱいになり、土が十分に機能していない可能性を示しています。特に、水やり後すぐに乾いてしまう状態は、根詰まりによって土が水を保持できていない典型的な例です。
一方で、葉が一時的に元気がないからといって、すぐに植え替えが必要とは限りません。気温の変化、置き場所の移動、水やりの頻度などが原因で、一時的に調子を崩しているだけの場合もあります。この場合、植え替えを行うと、かえってストレスを与えてしまうことがあります。
時期も重要な判断材料です。モンステラの植え替えに適しているのは、成長が活発になる5月〜7月頃とされています。この時期であれば、多少根を触っても回復が早く、失敗のリスクが低くなります。逆に、気温が低い冬場は生育が鈍るため、緊急性がない限り植え替えは避けた方が安全です。
実例として、葉の色が少し薄くなっただけで植え替えを行ったケースでは、その後成長が止まり、春まで回復しなかった例があります。一方、水はけの悪化や根のはみ出しといった複数のサインを確認したうえで適期に植え替えを行ったケースでは、環境の変化にも耐え、順調に新芽を展開しています。
植え替えサインを見極める際は、「今困っている症状」だけでなく、「鉢の中で何が起きていそうか」を想像することが大切です。根の成長、土の状態、季節を総合的に判断することで、モンステラにとって無理のない選択ができるようになります。
植え替えに必要なものを事前に揃えよう
モンステラの植え替えを成功させるためには、作業前の準備が非常に重要です。必要なものを揃えずに作業を始めてしまうと、途中で慌ててしまい、根を乾燥させすぎたり、不要なダメージを与えたりする原因になります。
基本的に、モンステラの植え替えで必要になるものは、以下の通りです。
- 現在より一回り大きな鉢
- 観葉植物用の新しい土
- 鉢底ネットと鉢底石
- 清潔なハサミ
- 作業用のシートや新聞紙
鉢は、今使っているものより直径で2〜3cmほど大きいサイズが目安です。いきなり大きすぎる鉢に植え替えると、土が乾きにくくなり、根腐れの原因になります。少し余裕を持たせる程度が、根の成長と管理のしやすさのバランスが良いとされています。
土については、排水性と保水性のバランスが取れた観葉植物用の培養土がおすすめです。自分で配合する場合は、赤玉土をベースに、腐葉土やパーライトを混ぜることで、水はけを調整できます。初心者の方は、市販の培養土を使う方が失敗は少ないです。
ハサミは、根を切る可能性がある場合に備えて必ず清潔なものを用意します。使用前にアルコールなどで消毒しておくことで、切り口から雑菌が入るリスクを減らせます。切る予定がなくても、準備しておくと安心です。
実際の失敗例として、必要なものを揃えずに作業を始め、途中で鉢底石が足りなくなり、古い土を再利用した結果、水はけが悪化して根腐れを起こしたケースがあります。一方、事前に道具を揃え、手順をイメージしてから作業した場合は、短時間でスムーズに植え替えが終わり、モンステラへの負担も最小限に抑えられています。
植え替えは、モンステラにとって環境が大きく変わる作業です。その影響をできるだけ小さくするためにも、「準備8割、作業2割」という意識で臨むことが大切です。必要なものを揃え、落ち着いて作業できる環境を整えることで、失敗のリスクは大きく下げられます。
モンステラ植え替えで根っこは切っちゃダメ?正しい手順と対処法

モンステラの植え替えは、作業そのものだけでなく「植え替え後の過ごさせ方」まで含めて考えることが大切です。根っこを切らずに慎重に植え替えたとしても、その後の管理を誤ると、元気がなくなったり成長が止まったりすることがあります。ここでは、植え替え後にやるべき基本的な管理方法から、調子が悪くなったときのチェックポイント、さらに失敗につながりやすい原因までを順を追って解説していきます。
植え替え後にやるべき管理方法
モンステラの植え替えが終わった直後は、見た目に変化がなくても、内部では大きな環境変化が起きています。そのため、最初に意識したいのは「回復を最優先する管理」に切り替えることです。植え替え後すぐに成長を促そうとするのは逆効果になる場合があります。
まず重要なのが水やりです。植え替え直後は、新しい土が乾きやすく、つい頻繁に水を与えたくなりますが、ここで与えすぎると根が呼吸できず、弱ってしまいます。基本的には、植え替え後に一度しっかりと水を与え、その後は土の表面が乾いてから次の水やりを行うのが安全です。
次に置き場所です。直射日光が当たる場所は避け、明るい日陰やレースカーテン越しの光が入る場所に置くことで、葉の蒸散を抑え、根の回復に集中させることができます。風通しは必要ですが、エアコンの風が直接当たる場所は避けるようにしましょう。
植え替え後の基本的な管理ポイントを整理すると、次のようになります。
- 植え替え直後は一度だけたっぷり水を与える
- その後は土が乾いてから水やりをする
- 直射日光を避け、明るい日陰で管理する
- 肥料は最低でも2〜3週間は与えない
肥料についても注意が必要です。植え替え後すぐに肥料を与えると、弱っている根に負担がかかり、肥料焼けを起こすことがあります。根が新しい土に馴染み、葉のハリが戻ってから与えるようにすると安心です。
実際の栽培例では、植え替え後に日当たりの良い窓辺へすぐ戻した結果、葉がしおれてしまったケースがあります。一方、数週間だけ半日陰で管理した場合は、葉のツヤを保ったまま新芽を出し、安定した成長に戻っています。植え替え後は「今は回復期間」という意識を持つことが、成功につながります。
植え替え後元気ない時のチェック項目
植え替え後にモンステラの元気がないと、「根を切ってしまったのでは」「失敗したのでは」と不安になるものです。しかし、多くの場合は一時的なストレス反応であり、原因を一つずつ確認することで、必要以上に慌てず対処できます。
まず確認したいのは、水やりの状態です。土が常に湿っている場合は、水の与えすぎが疑われます。逆に、鉢の中まで完全に乾いている場合は、水不足の可能性があります。指を土に差し込んで、表面だけでなく内部の湿り具合を確認することが重要です。
次に、置き場所の環境を見直します。植え替え前と同じ場所に戻した場合でも、季節や気温の変化によって環境が合わなくなっていることがあります。特に、気温が低い時期や、急な冷え込みがあった場合は、成長が一時的に止まることがあります。
チェックすべき主な項目をまとめると、以下のようになります。
- 土が常に湿りすぎていないか
- 極端に乾燥していないか
- 直射日光や強い風が当たっていないか
- 気温が10度以下になっていないか
- 植え替え直後に肥料を与えていないか
また、葉の状態も重要な手がかりになります。葉が全体的に垂れている場合は、水分バランスの乱れが原因のことが多いです。一方で、葉先だけが茶色くなる場合は、空気の乾燥や根への負担が影響している可能性があります。
実例として、植え替え後に葉が垂れたため毎日水を与え続けた結果、さらに状態が悪化したケースがあります。この場合、原因は水不足ではなく根の回復途中だったため、水を控えめにし、環境を安定させることで徐々に回復しました。見た目だけで判断せず、複数の要因を冷静に確認することが大切です。
植え替え後に元気がない場合でも、すぐに再度植え替えたり、根を触ったりするのは避けた方が安全です。まずは環境と管理方法を見直し、モンステラが落ち着く時間を確保することが、結果的に回復への近道になります。
失敗しやすい原因とは?
モンステラの植え替えで失敗してしまうケースには、いくつか共通した原因があります。これらを事前に知っておくことで、同じ失敗を避けやすくなります。
もっとも多い原因のひとつが、「良かれと思って手をかけすぎてしまうこと」です。根をきれいにしようとして触りすぎたり、元気を出させようとして水や肥料を過剰に与えたりすると、かえって負担を増やしてしまいます。
次に多いのが、植え替え時期の判断ミスです。成長が止まる冬場に植え替えを行うと、根の回復が遅れ、ダメージを引きずりやすくなります。どうしても必要な場合を除き、成長期を選ぶことが重要です。
失敗につながりやすい行動を整理すると、次のようになります。
- 健康な根まで切ってしまう
- 植え替え後すぐに肥料を与える
- 大きすぎる鉢に植え替える
- 水やりの回数を急に増やす
- 直射日光の当たる場所に置く
特に鉢選びは見落とされがちです。大きな鉢は一見良さそうに思えますが、土が乾きにくくなり、根腐れのリスクが高まります。モンステラの成長に合わせて、段階的に鉢を大きくしていく方が安全です。
実際の失敗例では、「長く育てたい」という思いから、かなり大きな鉢に植え替えた結果、土が常に湿った状態になり、根が傷んでしまったケースがあります。一方、適切なサイズの鉢を選び、管理をシンプルにした場合は、植え替え後も安定して成長しています。
モンステラの植え替えで大切なのは、「何かを足すこと」よりも「余計なことをしないこと」です。根っこは切っちゃダメと言われる背景には、植物本来の回復力を信じ、必要以上に手を出さないという考え方があります。この意識を持つことで、失敗のリスクは大きく下げられます。
復活させるための具体策

植え替え後にモンステラの元気が戻らない場合でも、正しい対応を取れば回復する可能性は十分にあります。まず大切なのは、「これ以上ダメージを与えない環境」を作ることです。弱っている状態のモンステラは、人でいえば体調を崩して休んでいる段階に近く、刺激を減らすことが最優先になります。
最初に見直したいのは置き場所です。直射日光が当たる場所や、気温差が激しい場所は避け、明るい日陰で安定した環境を確保します。特に、昼と夜の寒暖差が大きい窓際は、回復途中の株には負担になりやすいため注意が必要です。
次に水やりの考え方を整理します。元気がないと「水が足りないのでは」と思いがちですが、植え替え後に弱っている原因の多くは水の与えすぎです。土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出る程度に与えるという基本を守るだけで、根の呼吸が改善し、回復につながるケースは少なくありません。
復活を助けるための具体的なポイントをまとめると、次のようになります。
- 直射日光を避け、明るい日陰で管理する
- 水やりは「乾いてからたっぷり」を徹底する
- 肥料は回復するまで与えない
- 葉や根をむやみに触らない
また、葉の枚数が多すぎる場合は、古くなった葉や明らかに傷んだ葉を1〜2枚だけ取り除くのも有効です。これにより、根や新しい葉に使われるエネルギーを節約できます。ただし、一度に多くの葉を切ると、逆に体力を奪ってしまうため、最小限にとどめることが重要です。
実際の例では、植え替え後に葉が垂れた状態が続いていたモンステラを、半日陰に移し、水やりの間隔を空けたところ、2〜3週間後に葉のハリが戻り、新芽が確認できたケースがあります。一方、元気を出そうとして活力剤や肥料を与え続けたケースでは、回復が遅れ、根の状態がさらに悪化してしまいました。
モンステラは環境が整えば、自力で回復する力を持っています。復活させるために必要なのは、特別な道具や難しい作業ではなく、「余計なことをしない勇気」と「回復を待つ時間」です。焦らず、基本に立ち返った管理を続けることが、もっとも確実な具体策と言えます。
株分けは同時にしていい?
植え替えのタイミングで、「せっかくなら株分けも一緒にしたい」と考える方は少なくありません。しかし、根っこは切っちゃダメと言われる理由を踏まえると、株分けを同時に行うかどうかは慎重に判断する必要があります。
結論としては、モンステラが十分に元気で、根の状態も良好な場合に限り、同時に行うことは可能です。ただし、植え替えと株分けはどちらも植物にとって大きな負担になる作業です。2つを同時に行うことで、ダメージが重なり、回復に時間がかかるリスクが高まります。
株分けに向いている状態の目安としては、以下のような条件が挙げられます。
- 葉の色が濃く、ツヤがある
- 新芽が定期的に出ている
- 根が白く硬く、腐敗が見られない
- 生育期(5〜7月)である
これらの条件を満たしていない場合は、まず植え替えだけを行い、株が落ち着いてから改めて株分けを検討する方が安全です。特に、植え替えの時点で元気がない場合に株分けまで行うと、回復できずに弱ってしまう可能性が高くなります。
実例として、元気なモンステラを植え替えと同時に株分けしたケースでは、それぞれの株が数週間で新しい葉を展開し、順調に育っています。一方、根詰まりと葉のしおれが見られる状態で株分けまで行ったケースでは、片方の株が枯れてしまった例もあります。
株分けを成功させるためには、「今やるべきかどうか」を冷静に見極めることが何より大切です。増やしたい気持ちがあっても、まずは元の株を健康な状態に戻すことを優先する判断が、結果的に長く楽しむことにつながります。
土の選び方で成長は大きく変わる
モンステラの植え替えにおいて、土選びは成長を左右する重要な要素です。根っこを切らずに植え替えたとしても、土が合っていなければ、水分や空気のバランスが崩れ、トラブルにつながります。
モンステラに適した土の基本条件は、「水はけが良く、かつ適度に水を保持できること」です。根が太く成長する植物のため、常に湿りすぎる環境は苦手で、空気を含んだ土を好みます。
市販の観葉植物用培養土は、初心者でも扱いやすく、バランスが取れているため安心です。自分で配合する場合は、以下のような組み合わせが一般的です。
- 赤玉土(小粒)
- 腐葉土
- パーライトや軽石
この配合により、水はけと通気性が向上し、根腐れのリスクを抑えられます。逆に、園芸用の黒土のみを使用した場合、水を含みすぎて乾きにくくなり、根のトラブルが起きやすくなります。
実際の育成例では、排水性の悪い土を使い続けた結果、根が傷み、葉のサイズが小さくなってしまったケースがあります。一方、植え替えを機に土を見直したところ、水やりの管理がしやすくなり、葉が大きく育つようになった例もあります。
土は一度入れると、次の植え替えまで長期間使うことになります。そのため、「今の管理スタイルに合っているか」「乾きやすさは適切か」を意識して選ぶことが重要です。根っこを守るという視点で考えると、土選びは植え替え作業そのものと同じくらい大切なポイントと言えます。
まとめ:モンステラ植え替えで根っこは切っちゃダメ?正しい判断と対処法
ここまで見てきたように、モンステラの植え替えでは「根っこは切っちゃダメ」と言われる背景に、植物の回復力と根の重要性があります。健康な根を守り、環境を整えることが、失敗しないための基本です。
伸びすぎた根や植え替え後の不調に対しても、無理に手を加えるのではなく、鉢や土、置き場所といった環境を見直すことで、多くの問題は解決できます。復活させるための具体策や、株分けの判断、土選びのポイントを押さえることで、モンステラは本来の力を取り戻していきます。
植え替えは一時的な作業ですが、その後の管理は長く続きます。正しい判断と対処法を知っておくことで、モンステラを安心して育て続けることができるようになります。
- ・モンステラの根っこは健康な状態であれば基本的に切らない方が安全
- ・伸びすぎた根は切る前に鉢サイズや環境の見直しで対応できる
- ・植え替え後は水やり・置き場所・肥料を控えめにして回復を優先する
- ・土選びと植え替え時期を守ることで失敗のリスクを大きく下げられる
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